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正しい選択をする1つの方法

3月になりました!
“Correct” is an antonym of “Another Correct”.
Choose to live without regrets, instead really the right Choice for you.


2月のエンタメの仕事は、12月、1月に比べて仕事は少し落ち着くのが通例なのですが、今年は同僚が急遽怪我をしたり、仕事自体の日数が増えたりして、通常と変わらないくらいに働かせて頂きました。氷点下の日々も続いていたので、いつも外で踊る事が多い僕にとっては厳しい日々となりました。でも驚く事に体が慣れてきて、寒さを感じなくなってきました。これも故郷新潟で生まれ育ったナチュラルパワーでしょうか。雪国に感謝。

3月から春にかけて、桜の季節は野外イベントが目白押しになるので、少しまたバタバタしそうですが、その後再び一時帰国に向けても着々と予定を組んでおります。またみなさまにお会いできるよう、しっかり準備していきたいと思います。


また、先月は第24回NYエンタメの会も開催させて頂きました。NYに来たばかりの学生もいれば、20年以上住んでいるニューヨーカーの方達も交わり、たくさんの出会いがあったように感じます。
アーティスト、エンタメ関係に従事している方は特に、僕も含め「自分が、自分が!」と自己アピールをし続けないとなかなか生きていくのが難しい世界です。ですが、たまにはこういう場所を活用して、たくさんの経験のある方からお話を聞いて、その活動を更に発展させていってほしいと思います。先人が築き上げてきた知識と経験を得ようとする行為は、ゼロから手探りで探すより、目標に早くたどり着けるかもしれません。本を読むのと一緒で、他人の人生の一部を共有する事で、自分が進むべき選択肢もまた変わってくると思っています。


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【正しい選択をする1つの方法】
正解の反対は別の正解
“Correct” is an antonym of “Another Correct”.


レゴの創業から30年後の1964年、レゴセットに初めて組み立て説明書が同梱されました。

レゴとは、皆さんご存知の通りブロックを使った遊びで、基本的なパーツには8つのポッチがついており、その組み合わせで様々な形のものを作る事ができます。みなさんも一度は遊んだ事があるのではないでしょうか?
レゴというものは、本来はただのブロックだけで販売されていて、そこに完成されたものモデルなどは記載されていませんでした。それゆえ遊ぶ人によってそのバリエーションは無限。上記のシンプルなブロックが2個揃うだけで9億1510万以上の組み合わせがあります。

一方、プラモデルという玩具もあります。

こちらは通常、プラスチック製の部品と、組み立て説明書などをセットにした形で販売されています。 組み立ての説明書を見ながら、その通りに作っていく事で、表記された完成の形に向かって作成していきます。

レゴとプラモデルの違いは何なのであろうか?

まず、プラモデルは、正解主義型の玩具であり、それは「正解が必ずあり、しかも、それは1つである。」というのが基本的なものです。

それに比べてレゴは、その反対の主義の玩具であり、形容するなら、「別の正解主義」とでも表せられるだろうか?

言い換えるとしたら、

正解の反対は間違いではなく、
正解の反対は別の正解


という事だ。
その違いは、

その完成品を飾っておく楽しみのために組み立てる
というのと、
何かを組み立てようとする過程の中で経験できるあれこれを楽しむ
である。

要は結果とプロセスの問題だ。

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創業当初もレゴは30年は説明書なども同封せずに販売していたが、そのモデルケースを一緒に入れる事で分かりやすくなり、多くの人に受け入れられて、更に売上を伸びた。その結果、今アマゾン等で検索してみればすぐ気付くと思うが、「レゴ」と入力したら、ほとんどが作られたキットセットとして販売されている一覧を見る事ができるだろう。その中で、レゴクラシックとして、昔の何も説明書のないものも販売されている。

しかし、その考えが我々に当てはまりやすいのも当然の事。なぜならこれが私たちが子どもの頃から慣れ親しんできた「テスト」の形式であり、マークシート型の4拓などの問題などは正解を選んでください、と言問われている。時間制限のあるテストでは、「正解を速く正確に出したもの勝ち」という教えの教育を受けてきた。

もちろんその与えられた課題に対しての答えを導く力を磨く事も必要であり、その能力もしっかり学ぶ事も大切だ。だけど、別の正解があるという事を受け入れ、自分自身がちゃんと納得できる答えを出す事が、一つの原因や一つの正解では到底解決できない問題が多い、今の世の中で必要になってくるものではないだろうか?


それより何よりも、


人生の目的がタスクをこなすことになってはいないだろうか?
世界観そのものが人から与えられたものをこなしていく人生に面白みを感じるだろうか?

決められたゴールに向かって進んでいく選択もあるだろう。

ただ、僕は、
正しい選択より後悔しない選択

を選びたい。

ダンスのキャリアも大学生から数えて、ブランクを抜かせば約13年。しっかりとお金を頂き、プロダンサーとしてニューヨークで活動をしてから7年目。そこで今思う事。

ダンサーとしてのキャリアプランのモデルケースとして、
ダンサーとしてある程度活躍→パフォーマンスをしながらダンスのレッスンもこなす→生徒が増えてきたら自分のスタジオを作る→スタジオの数を増やす→発表会などを定期的に開催し、生徒数の一定数を確保する、

等が挙げられます。僕のダンサーの友人も多くもこのようなキャリアの方もいますし、しっかり時間をかけて地道に活動しています。素晴らしいと心から思います。時間はかかるけど、しっかりとコツコツこなしていけば、たくさんの若いダンサー達の夢を助けるお手伝いができます。僕もそのようなスタジオにいくつもお世話になった一人であり、そういった人達がいなかったら、今の考えや技術を習得する事はできなかったでしょう。

ただ、僕は攻略本のあるストーリーを進む事に自分の生きがいを感じないだけ。

時には誰かによって完成させられた道筋の方がゴールまで早い時もあるだろう。僕の本当のゴールがその先にあると分かっているなら、時々その説明書通りに進む事もあると思うが、当初のレゴのように、その無限の組み合わせによっては、宇宙船も作れるし、家でも街でも作り出せる。その一つの形がレゴランドだ。生きるとはそういう事だ。

考え、悩み、壁にぶつかりながら、自分の手と足、頭を使って乗り越えていく。

その中に喜びを感じ、その途中の姿こそが美しい。少なくとも僕はそう思うし、そういう人達に心が惹かれる。結果主義のアメリカで日々過ごしながら、その間(ハザマ)にいる。夢と現実の間(ハザマ)に正解は必要ない。

これだけは言える。今を全力で頑張って生きようとしている姿が何よりも好きだ。その姿に自分がいかに近づけるか、が僕の永遠のテーマ。

意味は必ず出会うものではなく、見出すもの。
夢の途中でその意味を見出したい。


【正しい選択をする1つの方法】
正解の反対は別の正解
 



必ずやります。
それでは、またまた3月。マンハッタンのどこかでお会いしましょう!