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【自分をアップデートし続ける方法】

The first time you do a thing is always exciting.
勝たせることで勝つ


最近では自分が踊るのと並行しつつ、運営側にまわったり、場を作ったりすることも増えてきた。
その中で自分が舞台で踊らない、つまり目立つべきは自分ではなく、その来てくれた人たちが満足して帰ってもらえることに重点を置いていて、 その時の自分の役割はその場を滞りなく進行すること。もちろん事前の入念な準備やシュミレーション、仮にトラブルなどが起きたとしても対応できるような仕組みづくり。

当たり前の事だけど、一つ一つの積み重ねが次に繋がる。パフォーマンスもイベント運営も、とにかく無事に終わらせることの大切さを近年は更に感じる。

決して大きなことをしなくても、たくさんの人を集めなくても、その場にいる人やお客さんが楽しんでくれたら、必ず少しずつ大きな輪になっていく。時間はかかるけど、それが前に進む確実な方法。

自分が主役ではない舞台(ステージ以外)で、自分以外の人を勝たせる。勝たせるとはつまりお役に立つということ。自分が持っているリソースを提供し、その人の困り事を解決してあげること。
その結果、それがまわりまわって自分が困っている時に誰かが手を差し伸べてくれる。


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今という資源を何に投資するか


2010年にNYに来た当初は、
「プロダンサーになってやる!」
と意気込み、それ以外の無駄だと思われる行動は全て排除し、一心不乱に自分なりに一生懸命頑張ってきた。

日本人、アジア人という少ない枠の椅子取りゲームをアメリカで勝ち取ることは簡単ではない。差別という言葉で片付けられるほど簡単ではないが、そこには少なからず残っている。

『今』は今しかない。

じゃあ、そのありったけの自分の『今』を何に使うか。

ダンサーであれば、もしかしたら一番体が動き、キレのある瞬間を残したいと思い、舞台でそれを使うかもしれない。


僕の場合のそれは、今しか伝えられない事がある、と思い、2013年から日本でも活動している。『今』は変化し、成長していくものなので、 逆にいうと、体の変化は自分の努力次第で維持もしくは更なるパワーアップもできるかもしれないけど、 その『今の想い』はどんなに頑張ってもその時にしか伝えられない。

だからそれを誰かの心に残したいと思い、講演活動などを始めた。

今しかできない今を優先してきた結果が今。

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初体験をし続けろ


自分を常に更新し続けるには、新しい体験を積み重ねる必要がある。日々の生活に埋没すると、僕たちはどうしても安定を求めてしまう。 ある程度成功した(食べられる)仕事、自分の居場所を見つける事ができたら、それを離したくはないのが人間。
現状維持をし続けることで得られるものもあるけど、それと同時に自分の知識と経験をアップデートし続ける何かをすることで選択肢が増えていく。

常に換気しておくこと。流れを止めないこと。それは人と触れ合う事、住居を変える事、もしくは仕事を変える事。それ以外にもあるとは思うが、おそらく大半はこの3つ。

仕事、人間関係、住居場所。

既に落ち着いた何かがある場合、変える事も困難なこれらだが、一つでも変えた時、おそらく劇的に自分の人生に変化が起きるはず。今していることと並行しながらできる事もあるので、常に最高の自分であり続けるためには、少なからず行動する必要がある。僕が4月に行っていたアメリカ横断なんかもまさにそう。毎日が新しい体験。

人間が存在し続ける限り、僕が伝えたい相手は生まれ続ける。そのおかげで新しい種とたくさん出会う事ができる。それは僕にとってもまた、自分を更新し続ける事ができる一つの大きな事。


今年もまた多くの学校に訪問します。
『今の自分』を伝えるために、
そしてそれが誰かにとって選択肢の幅を広げるきっかけ(サードチョイス)になるように。