コンテンツへスキップ

【幸せについて本気出して考えてみたら】

Well-beingに生きる

実はこれはある学校でに講話を行った時のテーマ。
今回はそれについて今の見解をまとめてみたいと思います。

ウェルビーイングとは、直訳すると「健康」「幸福」という意味。
世界保健機関(WHO)ではこう定義しています。
『健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言います。』

では、全てが満たされる状態とは・・・?
僕自身が今までを振り返った時に、全てが満たされていると思う時があったかと思うと、おそらく無い。
もしかしたら瞬間的に
「今、全てにおいて幸せだな〜」
と感じる事はあったと思うけど、それが今日も明日も長期間続いた事はない。

基本的には日々をそれなりに満足して過ごしてはいるけど、全てが満たされ何の不満もないという時は無い。
だとしたら、どうやってこの
全てが満たされた状態、Well-beingを達成することができるのだろうか?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Are you happy, forever ?


同じように、日本語の幸せという言葉で、英語でよく表現されるのは、HappyやHappiness.

「ハッピー(happy/幸福)」の語源は「ハプン(happen/起きる)」で「ハプニング(happening/偶然)」も同じ語源。
言葉だけで判断すると、ハッピーは偶然から起こる現象という事になる。

一方、Well-beingとは、良い状態であること。つまり、それが当たり前で自然な状態という事で、Happyのように瞬間的なものでは無いという比較ができる。

宝くじを買って当たれば、一時的にはハッピーになれる。だけど、それが長期的に続くかは分からない。
流行りの洋服を買えば、しばらくは幸せになれる。だけど、1年後は流行りも変わっているかもしれない。

幸せの条件は人それぞれだけど、まず自分にとって何が大切か、どんな時に心が動くのか、感動するのか、などをそれまでの人生の中で振り返って把握しておくことで、 刹那的な幸せではなく、それが長期的に、当たり前に幸せを感じて生きる人生を歩めるのではないか?

なので、Well-being に生きるためには、しっかりと自分と向かい合い、考える必要がある。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Well-beingに生きるために


僕の場合のそれは、3つにまとめるとすると、


自由
足るを知る
一人の時間を大切に

のような感じになる。

自由は文字通り。これはサラリーマンをやっていた時期があるからこそ強く思うことで、自分の人生を自分でコントロールできる環境。ある程度道筋を決めったキャリアデザインを売りにしている会社もあるけど、僕にはそれは合わない。体を壊して無理してまで自分のやりたいことを封じ込める必要はない。

足るを知るとは、今の現状に満足すること。これも海外生活を通して、日本の素晴らしさを感じることもあるし、自分のやりたいことで今生きていることができることへの感謝。もちろんそのために短期的に我慢しなきゃいけないこともあるけど、それはその先にある本当にやりたい事への通過点。
足るを知って満ち足りるなら、常に満足していられる。

一人の時間を優先すること。コミュニティーに属することで自分の存在価値を感じることができ、他者からの承認を認めてもらえるかもしれない。だけど、僕個人は、それぞれが自分の時間や資源を大切にすることで、それでも足りない所がある場合に、必要な所は補い合いながら前に進める関係が好ましい。最初から依存するのではなく、まずはそれぞれ自分自身で自分の人生をコントロールできるようになること。みんなと仲良くしようとするのではなく、嫌いなら嫌いでいい、ただし相手のことは尊重する。

これが今の段階で、僕にとって、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも充実した人生を送ることができる要素。

もちろんこれは変わり得るし、感じ方は十人十色。

僕たちは「何のために」苦しみ、そして悩むのか?
どんな答えであろうと、行き着く先は『幸せになるため』

でも、これを考える事ができるだけで、幸せなのかな、とも思う。
今も世界のどこかでそんなことを考える暇もないくらいに、何かのために一日中働いていて、
それこそ、昔(と言ってもそんなに前じゃない)は奴隷制度などで人間がモノのように扱われていた時もある。


健康な人は、病気になってみてはじめて健康のありがたさに気づく。
マスクや規制のない通常の生活のありがたさも、この何年かの新型ウィルスがあってはじめて気づいた。

全てが満たされる状態、はもしかしたら難しいかもしれないけど、それに向かっていくことで確実にそれに近くはなれる。幸せの授業なんて習ってこなかったんだから、自分自身で答えを出すしかない。