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【太く長く生きるために】

⁡Live fast, Die old. ⁡ ダンサーは不健康

ダンスを生業にしていると、
「体も柔らかいですねー」
「筋肉もすごいんでしょう?」
など、身体の事を良い感じで見られることが多い。 ⁡

もちろんバキバキな体をして、人間離れをした身体能力を持っている人も少なくありません。が、得てして全員そういうわけではなく、なんだったら踊ってない人よりも体が硬かったり、体重も年齢に対して平均以上の人もいます。(僕もそうです) ⁡

バレリーナはその美しい振る舞いや体のシルエットは本当に綺麗ですが、その大部分を支える足先の形や爪などは、それだけみたら一般の方とはかなり異なり、言葉を選ばなければ、ボロボロです。
つま先の爪は全体重を支えているため、形が変わったり、割れたりするのが当たり前。多くの人が足にタコやマメができたり、外反母趾になったりしています。

⁡ ブレイクダンスなどのダンスも片手で逆立ちをたくさんしたり、クルクル回るような動きも、もちろん筋肉や骨、筋への負担は一般の方とは比較にならない。
事実、ヘッドスピンなどの首だけで体を支えるムーブは首の骨へ強くダメージを与えて、ヘルニアになる人も多く、また、頭皮のてっぺんも地面と擦れて髪の毛が薄くなるという人も多い(とその道のプロの方が言ってましたし、個人的にも感じます)

⁡ 趣味でエクササイズのためにやるダンスであれば、本当に健康のためになってとても良い運動になるが、これを本格的にプロとして昇華させるには、どこかに体の歪みが出てきてしまう。 ⁡

アスリートの平均的な現役引退時期は20代後半と言われている。激しいスポーツであれば更に短くなる。 ⁡


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「『太く短く』生きるか」、「『細く長く』生きるか」 ⁡

スポーツに限ったことではないが、人生設計を考える中で、自分のピークをどこで発揮したいか。
漠然と考えてみた時に、もちろん若い時の方が体もキレキレで、寝なくても活動できるような日々かもしれない。
一方で、早いうちにコツコツと積み上げていって、年齢を重ねた上で影響力を使って発信していくというやり方もある。

⁡ 人生はいつ終わるか誰にもわからないのだから、その時にしたいことをして、食べたいものを食べて、嗜好品も何も我慢せずに刹那的に生きるか、
体に悪いものなども極力避け、仕事も遊びもほどほどにバランスよく、無理せず健康・安全第一の生活を続ける。


それに加えて、
「幸せ」「満足」「成功」「栄光」
自分一人で達成できること、他者と関わることでした達成できないこともある。 ⁡

残りの人生、どこを目指そうか? ⁡

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無知・無理・無茶・無謀

⁡ 我武者羅とは、自分で決意をして、先のことを考えずに行動すること。
無我夢中とは、ある事柄にいつの間にかすっかり心を奪われて、我を忘れてしまっている状態のこと。 ⁡

最高に大きな舞台で一瞬を輝かせるために命を燃やすか、
小さな舞台でも毎日出演し続けることに価値を見出すか。

⁡ 太く長く生きていく為には、体調管理や怪我の予防も必要不可欠。
パフォーマンスをする時も、体がキツくなっても、お客さんの前では手を抜けないので、自分の限界値を超えてしまうことがある。そうなると、体力・筋力の回復に通常以上に時間がかかってしまい、日常の生活にも支障をきたすこともある。

⁡ ダンスに限ったことだけではなく、キャパオーバーは心身に大きな影響を及ぼすこともある。特に長期的に無理を強いられる仕事で病んでしまうケースもしばしば。 ⁡

今まで生きてきた経験でこれからも幸せに生きることができるだろう。
でもそれでも、僕は次のステップに進みたい。
それは、自分だけで完結するものではなく、他者を必要とするもの。
そう、成功と栄光。

⁡ 無謀と言われる挑戦も、無知では思い描くこともできない。
誰かの無茶ぶりにも対応したり、無理を承知で頼まれる事も、信頼関係がなければその機会は訪れない。

⁡ 今回はまだ答えが出ていない自問自答になったが、こうやって自分を振り返り、アンテナを張り巡らせていくことが大切。その為には、それを考える心の余裕と物理的な時間の余裕も必要。
そして、いつも僕が子どもたちに話しているように、今度は自分から知見を広げに行くために、様々なコミュニティーに参加してみたり、自分の価値観と離れている人や、明らかに自分よりも多くのものを持っている人に会いにいきたいと思う。

⁡ 人生にifはない。
不安定を覚悟することが人生の免疫となり、
知らない明日を迎えることが、人生の醍醐味。