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【今だからこそは、いつだってそう】

万全な状態になることは一生ない

2010年に初めて仕事を辞めて、初めて飛行機に乗って、初めて海外に行って渡米した。 準備は何も整ってなかった。ビザに必要な学校の入学の手続きとNYまでの片道チケットのみ。行ったらなんとかなるだろう〜♪という軽い気持ちで行って、その間まあ色々あって(10年省略)、今に至る。

講演でお話する時、大人の人から一番多く受ける質問は
「その一歩をどうやって踏み出したのですか?」

人生のターニングポイントをいくつかあげるとすれば、僕の場合

ダンスと出会ったこと
海外に行ったこと


小さいポイントは抜きにしても、この2つは必ず出てくる。その中でも海外に行ったことは紛れもなく自分で決めたこと。
人生の中で自分で決めたターニングポイントと多く出会えたかどうか、はとても大切なことだ。

そして、それ以外で飛び込んだ最初の一歩に、100%の準備が整ってから挑んだことなんて一度もなかった。別に特別に勇気があったわけでもなく、どちらかというと行ってみたいという想いと、「知らない」からこそ決断できたのかもしれない。

人々がリスクを冒して困難な目標に挑戦しようとしない理由は、自分で自分に失望したくないからだ。詰まるところ、高望みをしなければ、そこに辿り着けなかったことで自己嫌悪に陥ることなどがないから。

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知らないことを知らないことを知る


つまり、
「知らないことを知らないこと」を知る

という認識のことで、無知の知ともよく表現される。
自分がいかに分かっていないかという事を自覚しろ、ということ。

そもそも知らなければ、その人にとって存在していないと同意義なわけで、認識すらしていない。
でも、
世の中に知らなければよかったと思うこともいくつかあるはずだ。


知りすぎてしまったため、行動できない時もあり、
知りすぎてしまったため、捨てられない物もある。


情報過多の時代で選択肢がありすぎてしまうために、迷っているうちに時間が過ぎていってしまう。
知らな過ぎも良くないが、知りすぎも弊害が出てくる時がある。

ただ、
僕の場合は知らなかったがゆえに、何も考えずにアメリカ行きのチケットを購入することができた。
おそらく人生の色々なキャリアを相対的に分析していたら、日本に残る選択をしていただろうなと今でも思う。

じゃあどうすればいいのか?

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客観的視点

メタ認知とも呼ばれ、自分自身を客観視、俯瞰視した認知の状態のこと。 自分の居場所を外側から見ることが大切になってくる。

自分が知らないという事を知ることで、次にするべきステップが見えてくる。
それを自分で解決するのか、人にお願いするのか、もしくは不可抗力で抵抗してもしょうがない事なのか。


万全な状態になることは一生ないという前提のもとで、
「〜したい」
というウォンツ(want)の感情を炙り出してみたら、果たして自分はいくつ出てくるのか。
そしてそれはこの先の人生で何回訪れるのか。
残念ながら、大半の欲求は年齢とともに衰退し、無くなってしまう。

顧客や社会の欲求(ニーズ)に応えることも生きていく中では重要なことだけど、それよりも大前提はやっぱりウォンツだ。
それは、この新型ウィルスというものがやってくる前から変わらない事。


できない理由を探すのは人間は超得意。

できる理由なんて見つける必要もない。

知らないことを免罪符に強気に出てマウントをとってくる人もいる。
知っているより知らないことの方が恥だ。

だけど、自分が主役の自分の人生くらいは
「知らない」事を恐れるな。

知らない事を知らない事の方が恐ろしいことだってある。

少なくとも、その旅の途中で、知らない事を知ることができたら、それはもう大きな学びになっているから。

「当たり前」が「有り難い」に感じることができたら、どんな人生でも素晴らしい。
今だからはそう、今なんだ。今この瞬間を残せるのは今しかない。シャッターチャンスはいつだって今。

それでは、10月も楽しんでいきましょう!