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【フルーツバスケット 〜人生は椅子取りゲーム〜】

忙しい人ほど返信が早い

今は1人で活動することよりも、集団で活動することの方が多くなってきた中で、当然だが色々な人と連絡を取り合い、プロジェクトを進行している。

また、僕の仕事上学校とのやりとりも多いので、学校の授業や先生たちの勤務状態を考えると、物理的にそこに時差が生じてしまうので、余裕を持ってスケジューリングする必要がある。土日は基本学校が空いてないので、週末になると返信があるのは早くて月曜日。
ただ、そこは現場の状況をある程度理解しているので、予測して連絡する。

じゃあ、僕たちフリーランスで活動している人はどうなのか?

これはかなり例外なく、仕事できる人は返信が早い。
そして、返信の遅い人は、2通りあって、

本当に、本当に、マジで忙しくて返信できない、

怠慢。

前者の基準は、フォロワー100万人以上の人。物理的に見落としている可能性もある。(フォロワー何十万人の人とも連絡を取り合うこともありますが、普通に返信が早い)

後者の怠慢という意味は、色々あるのだけど、仕事として関わるのであれば余計に、相手の提案していることの先に何が待っているかを汲み取って行動する必要がある。
自分の回答がないだけで、先に進まなくなるプロジェクトがあるという認識を持つ必要がある。


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自分の時間と相手の時間

自分と他人
であれば、僕は大前提として自分のことを優先すべきだと考える。人のことを気にしすぎて、自分のすべきことを忘れてしまってはいけないと思うから。


ただ、
自分の『時間』と相手の『時間』であれば、特に仕事であれば優先すべきは相手の『時間』
結果、それが自分のためになるから。

特に、我々ダンサーという職業、文字通り掃いて捨てるほどいる中で、必要とされるのは、ほんのひとつまみ。一握りもありません。

返事が遅いというだけで、2度と話が来ない場合もある。
それでも仕事をもらえる人は、本当に才能がある人だけ。

組織にいる人ならある程度許される場合もあるかもしれない(それはそれで問題だと思うけれど)
だけど、フリーで生きていこうと思ったら、そこはシビアに考える必要がある。

一番怖いのは、知らない間にそういう烙印が押されてしまっていることに気づいていないこと。

「この人は連絡も遅いし、信用もできないな・・・」
と思われてしまったら、もちろん仕事も来なくなるし、紹介もされなくなるわけで。

芸能の世界は紹介や推薦で大きな仕事に繋がることも多い。その可能性の種が摘まれてしまうということだ。
報告・連絡・相談ができないだけでそんなことになってしまう可能性が大いにある。


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全員個人事業時代


いうまでもないが、ロボットでもできてしまう仕事は今後減少していく中で、大きな会社も社員として雇うよりも非正規社員として雇う方が給料も安くすみ、必要ないと思ったらすぐにクビにすることだってできる場合も多い。

非正規社員はフルタイムで働く人たちよりも、自由度もあり副業もできるということで、その割合も上がっているのも事実である一方、補償の薄さや賃金の低さも問題になっている。

そして、ここ1、2年で更にそれを痛感した人も多いのではないだろうか。
ただ、その中で仕事が増えている人もいるのも事実。


公務員ですら全国的にボーナスが下がっているという現状の中で、民間で働く人、そして個々で働いている人にとっても、全員が自分で仕事を掴みにいく感覚でなければ、淘汰されてしまう世の中。


必死にもがかないで、効率よく生きようとする風習も多くあるけど、結局それも日々の積み重ねの中で生まれる。

しかも僕なんか、
「人と違うことをやりたい!」
「社会からはみ出して自分のしたいことを追求したい!!」

と声を大にして言ってしまっているわけなので、
天賦の才能がなければ、1人で生きていくことはできない。
そして、リアル二刀流などという才能(と言ってもそれまでの努力はもちろんあることは大前提)がある人がどれだけいるだろうか?
そしてそれが自分にあるだろうか?

パフォーミングアーツの世界も、少ない椅子を取り合う競争の世界。アジア人、日本人としての椅子は更に少ないわけで。本当は半分ずつ座りたいけど、現実そんなわけにもいかない。

そういった社会の中で、1人の人間として生き抜くことと、
「頑張った人が報われる」
ということが当たり前の社会になるべきだと思うし、そうでありたいとも思う。

自分の時間ももちろん大切だけど、それ以上に相手が何を求めているかまで考えられるようになったら、結果として自分の好きな時間も増える。

まだまだ必死にもがく時間が続きそうだ。
手を差し伸べてくれる人を待つのではなく、自分からその手に近づけるように。