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表現しながら生きるという事の体現

9月になりました!バンコクより。
Here comes September from Bangkok!

English bellow Japanese.

【表現しながら生きるという事の体現 】
【Express Through Living 】

8月は兵庫県、宝塚に単独ダンス講演を行ったり、また昨日までバンコクにて、バンコク日本博(NIPPON HAKU BANGKOK)にてパフォーマンスも行ったり、新しい土地での活動が続きました!また、母校の大学にて、高校英語の教員免許の更新講習も受講してきて、久々に教室にこもって学習してきました。

自分の中で興味深く感じたのは、宝塚では事前にたくさん告知もしてもらい、自分という人間が来る事も分かった上でお客さんは見て、聞いてくれる。しかしバンコクでは、大人気のアイドルやゆるキャラに混じって、言ってしまえばそこまで求められていない状況でのパフォーマンスを行う。そしてソロで踊るダンサーも当然他にいませんでした。

お客さんにとって、まったくもって誰かも分からない状況で踊る。しかしながらそこでの反応こそ、本当の意味でのパフォーマンス力が問われる。

以前、とある地方でパフォーマンスして、その後に一人のお客様に言われた事が、
「これがニューヨークで流行っているダンスなんだね」
でした。

これがどういう意味かはそれぞれの解釈にお任せしますが、人が何かを見る時に、知らない間に見えないメガネをつけて相手の事を見てしまう。つまり、先入観だ。先入観によって、当然最初の印象も変わるし、見ている人の感情も変わる。ただ、大切なのは、見終わった後に、何か喜んだり、楽しんだり、感情が動いてくれるかどうか。そういう意味でこの先入観は良い方向にも悪い方向にも捉えられる。

ただ、ダンスの素晴らしい事の一つに、言葉がいらない、という事。改めて言うまでもないが、改めて感じる事ができました。

バンコクで感じているのは、レストランでも英語が通じない事が多い事。なので、英語を話せる人を見つけるとほっとする。もちろん自分も英語が完璧ではないが、英語がまったく分からない人とコミュニケーションをとる時に、とにかくボディーランゲージで伝えようとする自分がいた事に気付いた。
初めてNYに行った時もそうでした。相手の言っている事が理解できずとも、とりあえず意思疎通を計ろうとするため「Yes Yes Yes!」と。

8年も海外にいたら、それなりに相手の言っている事を理解もでき、それなりに言葉で意思疎通ができるようになってきます。もちろんそれ以上の技術と知識を得る為にはまた違った努力をする必要がありますが、ダンスに限ってはその常識を一瞬で打ち破る事ができる表現方法です。また、それが世界のどこに行っても踊りを通してコミュニケーションができる。

今回のパフォーマンスを終えた後、お客さんが実際にどう思っていたかは分かりませんし、ただイベントの中の一つの出し物として捉えていた人もいたと思います。
しかしながら、終わった後に声をかけてくれたり、写真を撮って欲しいと言ってくれた人もいたのは事実。

自分が外国人で、ほとんどの人が自分の事を知らないという状況の中で行うパフォーマンスこそ、 本当の意味での力が問われる。

自分を挑戦できる場所がある事、そしてそれを表現できる手段がある事。そしてその舞台が世界である事。

アメリカ以外でももっとたくさんの場所で自分を表現していきたい、と思わせてくれる経験ができました。

そして、もちろん舞台はステージ上だけではないので、英語という言語を話せたらよいスムーズにコミュニケーションができますし、それだけで視点は島国日本から世界へ広がります。

そういった意味でも、英語やダンスという芸術、そして海外に目を向けたり、夢を持つという事の大切さを、文字通り自分の体で表現し、体現しながら伝えていきたいと思います!

日本帰国は10月29日までになりました。あと2ヶ月もないので、是非何かございましたらお声がけ頂けると嬉しいです。ドキワクがあれば、どこへでも。信じているのは胸のドキドキ。