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無我夢中で続けること

8月になりました!
(勝手に7、8月合併号!)

しれっとまずはイベントのお知らせから・・・

8月19日
兵庫県宝塚にてパフォーマンス&講演
https://newborn.amebaownd.com/pages/1866087/concept

8月31日〜9月2日
タイのバンコク、サイアムパラゴンにてパフォーマンスがあります! I’m gonna perform in Thailand, Bangkok. Aug 31th- Sep 2th.
https://goo.gl/y9UrM1

日本滞在もあと2ヶ月ちょっととなりました。是非この機会に会場でお会いできますと嬉しいです!!

【無我夢中で続けること】
Stay Mindlessly, Unthinking, Insensitive.

さて、前回もご報告させて頂いていたように、6月11日〜7月10日まで、岐阜、愛知、静岡、神奈川の小中学校を21ヶ所を回るダンス公演を行なっていました。

これは文化庁が主催する、文化芸術による子供の育成事業の中の、巡回公演事業という事業になります。文化庁が選定した文化芸術団体のみがこの公演を行う事ができ、普段授業などで使っている体育館が、素晴らしい舞台へと変わっていく様子を体感することができます。

学校での芸術鑑賞会といえば、もしかしたら皆さんもイメージがつくかもしれません。その多くは、古典芸能、演劇、オーケストラ、バレエ団、等の舞台芸術団体が多くを占めています。それぞれ歴史もあり、素晴らしい団体の中に、今回『特定非営利活動法人 国際文化交流促進協会 カルティベイト』という団体の一員として関わらせて頂きました。

今回の公演
『これがヒップホップダンス!』
というタイトルのもと、過去最大の21公演を行いました。学校教育でもダンスの授業が取り入れられた背景もあり、様々な歴史のある団体から、極めて異例の「ヒップホップダンス」「ストリートダンス」をテーマにした学校公演になりました。

ヒップホップダンス、という事で最近はテレビやメディアの影響で子供達にも身近になっているのを感じる事が出来ました。いつも何か新しい事をする時は、周りの目や評判、出る杭は打たれるという事も多いかと思います。
ですが、子供達に喜んでもらい、思い出に残る90分を提供でき、共有する事ができたのであれば、それが全てだと思います!2015年度に初めて国から採択され、この演目は毎年続いているのですが、その一つ一つの積み重ねの結果が、毎年採択されている理由だと実際にパフォーマンスをして感じました。

またご縁がありましたら、是非次回もご一緒できたら嬉しく思います。そうである自分であるようにこれからも技術の心を磨いていきたい。

約1ヶ月の公演の中で、ダンスの場面や、全校生徒と一緒に踊ったりする時間がある中で、最後に、生徒からの質問タイムがあります。そこで、

『どうやったらそんな上手になれたんですか?』
という質問がよくあがりました。

かっこいいダンサーがいたから、テレビで見てやりたいと思ったから、等、ダンサーからたくさんの回答がありましたが、共通して言えるのは、
『ダンスが好きで、それを続けた』
事でした。

今回は全員この公演を通して出会ったメンバーだったので、それぞれ歩んできた道を話していくうちに、やっぱりみんなダンスが大好きなんだと改めて感じました。そしてプロになる前、これでもかというくらい練習する時期もあったという事も。
年齢を重ね、体調や怪我のコントロールも仕事の一つになった今、とにかく体を酷使して練習する時間は10年以上前のそれとは当然違ってきました。しかしこの公演を通して、またその『無我夢中に踊る』気持ちが強くなってきました。

大人になるにつれて、日々の鍛錬をせずとも、今自分の持っているカードを器用に組み合わせる事で、社会を生き延びる知恵を得る事ができます。これももちろん何事にも代えられない経験というものです。

ただ、そこに甘んじて進化があるか、といったら少しだけ疑問です。
人種を超えて、ダンスに対して熱い想いをもった仲間と共に行動する事で、改めて考えさせてくれるきっかけをもらいました。

ダンスに限った事ではないですが、なぜその道の修行、つまり極めようとするのかというと、人間の内側を育てるためだと思います。
自分には何がどれだけ足りないのか、何をどう付け加え、何を抑制したらいいのかという判断をするため。それができるのは自分だけ。
それをしたいと思ったきっかけは、僕の場合であれば、上手なダンサーを見たり、尊敬できる人に出会った事かもしれないけど、何かを成し遂げる人の多くの転機は外からの力・外発ではなく、内からの力・内発の力によって自分自身を動かしていく事で前に進んでいくと思ってます。

他者に尊敬の念を持ち、人を敬う振舞を持ち続ける事を忘れずにいれば、必ず自分の中にある強い心が育つはず。自分はまだまだ未完成であるという、ある意味で情けないという感情が、次につながるモチベーションになるのではないか。

今回の実施団体
国際文化交流促進協会 カルティベイト
さんにも、「国際文化交流促進」という名前が、たまたまかもしれないけどついています。自分がこの場所に関わった事で、一緒に長い時間を過ごしたメンバーやスタッフにも、「ニューヨーク」というキーワードを少しでも与える事ができたかもしれないし、公演を見てくれた生徒、先生にも、もしかしたらその片鱗を感じてもらえたかも、しれない。

自分の為にやってきた事がいつか人の為になる時があるはず。

メールの文章だけで契約を取ったり、言葉だけで言い訳したり、ではなく、ダンスは自分の体を張って見せる(魅せる)という伝え方。故にもっともっと教育の場面で可能性があると信じています。世界中、宇宙中で通じる言葉を超えた最高の表現方法だとも思っているので、自分が動けなくなるその日まで、踊り続けていきたい。

改めてそう思わせてくれた1ヶ月に感謝です。

7月、8月はここまで長期的イベントは無いですが、スポットスポットで踊ったりする事もあるので、またこちらでもご報告させてください!