ノスタルジックを増やす旅
涼しくなってきて、イベントなどが多くなる時期でもあり、毎週のようにどこかでイベントが行われている。
毎年決まった日程で行われるイベントもあるし、不定期に開催されるものもあるけど、そもそもなんのためにそういったお祭りやイベントを行っているのか?
ダンスの場合でも、発表会なども定期的に行われていて、それを目標に日々の練習を頑張ったりするモチベーションにしている。
経営者や主催者にとっては、場合によってそれが重要な収益となるイベントもあるが、多くのイベントはその限りではなく、利益度外視、なんなら赤字で実施されるイベントもたくさんある。
それでも、その時間を必要としている人がいるから頑張って継続してイベントを開催している。これはアフリカで強く感じたことで、文化や芸術がその人の生きる支えになっているのを目の当たりにしたので、人間が活き活き生きていく中で必要不可欠なものになっていた。
「あの頃は良かった・・・」
どの世代の人にとっても昔を振り返る時に懐かしくなったり、ちょっとノスタルジックな気分になったりするはず。
もし今日が最後の日だと考えた時に、頭を巡る出来事は一体何なのか?
その感情を少しでも多く味わいたいから、
色々な社会情勢はありますが、(GDP4位にはなりましたが)で何不自由なく暮らせる超先進国日本でもたくさんのイベントが行われている。
人生の最終段階で、心の支えとなってくれるのは、
「あのときは楽しかったな」
という思い出。
イベントとはお祭りや催し物だけではなく、自分の人生の大きな転機のなる出来事のことも指す。
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マイルストーンを置いていく旅
「マイルストーン」とは、目標達成までの途中にある重要な節目や目印のこと。
「あの出来事があったからこそ、一人の人間として成長できた」
「あの出来事があったからこそ、成長の道を歩むことができた」
誰しもそのような時間があったはず。
それを時に青春時代と呼ばれることもあるかもしれないけど、僕はそれが今この瞬間でありたい。
だから、学校で出会う子ども達にとっても、パフォーマンスを見るお客さんにとっても、旅の途中で出会う人であっても、
全てがその道に繋がっている。
大変な努力を要する状況を自分で作り、そこに適応していくことで、
1マイル、10マイル、100マイル以上の道も見えてくる。
そのマイルの途中に石(ストーン)をそれぞれの節目で置いていく。
目標にたどり着けないのは、障害のせいではなく、 低い目標へ続く道のほうがわかりやすいから。
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懐かしい思い出に浸る旅
旅の経験を単なる地理的な移動や観光として描くのではなく、その旅の中で感じた個人的な感情や心の動きを中心に記録することを感情旅行記(センチメンタルジャーニー)と表現するなら、
自分たちにはどんな旅行記を綴ることができるのか?
もし自分の自伝が出版されることになったら、その本は何ページになるのだろう。
ページ数は自分の旅路の証、歩みを止めない限りその数も増え続ける。でも、同じような毎日を過ごしていたら時間だけが過ぎていくけど、感情旅行記としてのページ数は増えない。
長生きすることよりも、長生きすることで何をしたいのか?
人生には、ノスタルジックを増やしながら、時に過去の懐かしい思い出に浸り、そして未来への道にマイルストーンを一つ一つ置いていく旅がある。
その旅は単なる移動や風景の変化ではなく、心の中に記憶を刻み込む特別な時間。
思い出をたどることは、過去を振り返るだけでなく、新たな夢や目標に向かって進む力を与えてくれる。
この旅路では、懐かしさと共に未来の自分を紡ぎ出し、心に残る物語を一つ一つ積み重ねていく。
それが、人生の旅の本質なのかもしれない。
ページ数に答えはないけど、描き続ける限りそれが自分の生きる証。